今回の記事では
Excelを初心者に教えるにはどうしたら良いんだろう?
何をどこまで教えるべきか判断に迷うし線引が難しい
Excelの初心者には関数とかマクロとかの基礎知識を教えるのが優先?
それとも、たくさん入力してタッチタイピングを覚えてもらうのが良いのかな?
こういった疑問に答えます
✔Excel初心者にExcelの魅力を伝える方法のテーマ
①Excel初心者だからといって教科書みたいに順番に教えるのは間違いです
②基礎知識やタイピングは重要だけどあえて放置してみるのが上達の鍵です
この記事を書いているのはOfficeを約20年間活用しながら
ITを活用したエステの経営マネジメントしている私の経験を基に
「Excel初心者にExcelの魅力を伝える方法のテーマ」に関して実体験に基づいて解説しています
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目次を使って読みたい項目へ
Excel初心者だからといって教科書みたいに順番に教えるのは間違いです
Excelの初心者に教科書通り教えないで、ちょっとした便利なツールを作ったもらった方が魅力が伝わります
なぜなら、Excelは使い方によっては楽しくて便利なものだと伝わることが、相手にとってメリットになるからです
Excelの初心者だからといって教科書的に順番に教えるは、本当の基礎だけで十分です
尚、今回の話はWindowsの基本操作・マウスの基本操作・タイピングの基本・Excelの画面構成や操作の基本が分かっている前提のお話です
本当にPCやExcelを触ったことも無い人に対しては今あげた「基本の基本」をしっかりと学んでもらうことが最優先です
コレはあくまで私の考え方ですが、学校で習ったような記憶力勝負の学習法は楽しくないし、ためにならないのでやめたほうが良いです
なぜなら、使い方だけ覚えても実務ではあまり役に立たないからです
何よりも「Excelという商品」の魅力が伝わらないですよね
「Excelは教材ではなく商品」だと思って下さい
「Excelの初心者 = Excelを買ってくれるお客様」だと思って解説するようにすれば自然とExcelの楽しさが伝わります
「楽しさ = 魅力」が伝われば、たとえ初心者だとしてもExcelを使いたくなって自然と積極期に学習をしてくれます
こうなれば、成功です
教える側からすれば、相手が分からないことを補足してあげるだけで済みます
教わる側は分からないことや、やりたいことを教えてもらえるのでますます楽しくなります
この「楽しい」という循環を意識することが、効率的でお互いにメリットになる教え方になります
仕事現場とパソコンスクールだと教え方に温度差がある
ここで問題になるのが仕事現場とパソコンスクールでの温度差です
温度差とは「利益になる考え方の差」のことです
利益になる考え方の差とは何でしょうか?
仕事現場つまり企業は、Excelを使って作業した結果会社にとって利益になることが利益です
一方スクールは長くいてくれればそれだけ利益になるので段階的に教えて何度も利用してもらうことが目的です
どちらも企業の考え方なのでどちらの考え方も正しいです
この「時間を掛けないことと時間を掛けることの差」が仕事現場とパソコンスクールでの温度差になります
私もスクール側の立場で仕事をしていた経験があるので両方の気持ちが分かります
もちろん、全てのスクールがこういった考え方では無いので誤解がないようにして下さい
でも、一番大切なことは習う側のメリットを考えることです
つまり、相手のメリットになる方法を取るのがベストです
「いやいや、企業は人を育てるのに費用が掛かるからサクッと覚えてもらう必要がるけど、スクール側は利益が取れなくなるよ」
そういう考え方も分かります
でも、こう考えてみたらどうでしょうか?
そもそも、人には向き不向きがあります
得意だったら、わざわざスクールには通わないでしょう
つまり、「入会したら即退会」なんていうケースがあるとしたら初心者さんが優秀すぎるのではなく、他に問題があるか検討すべきです
しかも、スピード卒業したとしても一部の人です
全体の何割の人がそんなに早く卒業出来るのでしょうか?
仮にスピード卒業する人が多くいたとしても、きっとそのスクールは教え方が上手いので評価は高くなりますよね
高い評価を貰えれば、SNSや口コミなどで他の人を呼んでくれる可能性が高いです
そうすればオンラインの授業にしたり、卒業して仕事で分からないことがあったら1年間は無料で相談出来るので連絡して下さい
などとしておけば、相手にとってメリットがあります
そこまで優秀な方なら、相談件数はそこまで多くないでしょう
つまり、スクール料金はいただくことが出来て教える手間は減るということですね
要は両方にとってメリットになります
しかも、質問が来ても真摯に対応すれば喜んでもらえるだけなので、また評価が上がってファンが増えることでしょう
企業の場合でも同じことが言えます
相手が喜ぶということをしてあげれば、早く即戦力が増えるので会社にとって良いことずくめです
要は相手にとってメリットのある教え方をするのが「Excel初心者への正しい教え方」になります
どんな風にExcelを教えれば良いのか?
じゃあ、エクセル初心者にはどんな風に教えるのが良いのか迷いますよね
私が実際にやる方法は「便利なツールを実際に自分で作ってもらう」という方法です
「ツールづくり」は実務にも関わるので初心者でも挑戦してもらうことが大切です
人の心理では頼られる方が嬉しいし成長を感じることが出来ます
「承認欲求」つまり「周りに認められる」という欲求を満たしてあげた方が本人は嬉しいのです
この心理を刺激するための手段として便利なツールを実際に作ってもらうことで初心者に喜んで学んでもらいましょう
では、実際の例を元に「教え方と手順」について解説していきます
まずは、教える内容の完成系を見てみましょう
これは私がたまに作る「現金の合計額のチェック表」です
用途は見ての通り、お金の枚数を入力することで現金がいくらあるか自動的に計算してくれる便利なツールです
まずは、これを作ってもらいます
肝心なのは「え? Excelでこんなことが簡単に出来るの?」と感じてもらうことが重要です
つまり、「簡単にできる」という夢があり「作業が楽になりそうだ」という希望があります
「自分で作れる」という自信にも繋がります
要は「作り方を通してExcelの使い方を覚えてもらえば良い」という訳です
もちろん、関数なども使うのでより深い解説をすることもできます
まずは自分でもこんなことが出来るようになるんだという「実感」を持ってもらいましょう
実際の解説方法を知っておこう
では、実際にどんなふうに教えるのか?
簡単に見ていきましょう
まず、この段階まで作ってもらいます
「Step1:Excelの入力の基本」といったところでしょうか
次は「セルを結合として中央揃え」と「文字の中央揃え+太字」の各設定方法について解説します
「Step2:文字を自由にレイアウトする方法」といったところでしょうか
次は、「文字色の変更方法」と「背景色の設定方法」です
「Step3:文字や背景に色を塗ろう」といったところでしょうか
次は罫線を引いてもらいましょう
「Step4:Excelで表を作る方法」みたいな感じですね
次は枚数と金額を直接入力してもらいます
表示形式の設定で「円表示とユーザー設定」の方法を解説します
ここでは、Excelって入力して計算結果を出すなら大したことないなと思ってもらいます
話としては、一番無意味なExcelの使い方として「Excelの計算結果に電卓の計算結果を入力するやり方です。この方法なら使わない方がマシですね」などと面白く伝えてあげれば盛り上がるでしょう
「Step5:表示方法を自在に設定する」みたいな感じですね
次は「四則演算と数式バー」について解説します
「Step6:四則演算で自動計算」みたいな感じですね
最後に「SUM関数とエラー表示について・列幅調整」を解説します
「Step7:関数の設定とエラー対策」と言った感じですね
これで、初心者向けのレクチャーは終了です
こんな風にまずは、Excelで何が出来て教わる側のメリットは何なのか?
ということから、解説してあげることが大切です
この考え方は、実務でもすごく役立つのでぜひ取り入れてもらえると嬉しいです
繰り返しになりますが、Excelの初心者に教科書通り教えないで、ちょっとした便利なツールを作ったもらった方が魅力が伝わります
基礎知識やタイピングは重要だけどあえて放置してみるのが上達の鍵です
Excelのマクロ機能の解説やタイピングの速さは重要ですが、自分で練習出来る環境づくりをすることが大切です
なぜなら、基礎知識を詰め込むより自分で失敗しながら学ぶことの方が相手にとってメリットが大きいからです
Excel初心者あるあるの一つが「何が分からないか分からない」です
この回答はどんなことにでも共通して言えることですが、初心者あるあるの鉄板ですよね
もちろん、取り組み初めたばかりの頃は当然だと思います
ただ、相手が初心者だからといって教えすぎていませんか?
教える立場の人のあるあるですが「教えすぎて相手が理解しきれない」というパターンです
この原因はそのままですが、相手にやってもらわないで教える一方になることでこの問題が発生します
教えすぎる人の深層心理は「相手を信頼していない」ことです
コレを極端にいうと「重度のビビリ」とも言えます
裏を返せば「自分に自信が無い」のでしょう
コレは過去の私もそうでした
人にやってもらうよりも自分でやった方が効率的だし、いちいち「他の人を巻き込まなくて済む」という「めちゃくちゃチキンハート」な人の心理です
例えば初心者に料金表を作ってもらうとしましょう
それがこんな感じです
こんな感じで「割引後の金額を自動的に表示してくれるツールづくり」があったととしましょう
そう言われると難しそうですが、実は初心者でも数学の基礎が理解できていれば出来ます
ポイントは「割引後の金額をどう自動化するか?」です
もし、この段階でこの表は自分で作った方が早いなと考えた人は、教えることに向いていないので他の人に変わるか教える方法について学んだ方が良いです
相手が「初心者だから無理っぽい」と思っているは「自分の思い込み」です
初心者に上達してもらい自分の戦力になってもらう方法は1つしかありません
人に任せることです
もし、出来なければフォローすればいいし
間違っているのであれば、教えてあげれば良いですよね
初心者に何を教えてあげれば良いのか分からないのは、自分で考えることが癖になっていないだけです
まずは、初心者でも相手に任せて上げて下さい
ダメだったら、フォローしてあげる
相手がどうしてあげたら喜んでくれるのか
考えて行動してみましょう
大丈夫です
Excelを教えられるくらいの方なら、相手のレベルに合ったものを提供出来るはずです
自信を持って相手に任せて下さい
任せたら、しばらく放置して質問されたらレクチャーする
今回紹介した2つの表なら初心者に向いているのでこういったものをベースに解説してみて下さいね
繰り返しになりますが、Excelのマクロ機能の解説やタイピングの速さは重要ですが、自分で練習出来る環境づくりをすることが大切です
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