VLOOKUP関数で書類を作ったけど反映された数字は自動で計算できないの?
どうすれば合計額が出せるのか知りたい
VLOOKUP関数だけでも簡単に計算出来る方法は無いの?
他の関数を使わない計算方法があれば知りたい
こういった疑問に答えます
✔VLOOKUP関数の結果をスムースに合計する方法のテーマ
①VLOOKUP関数とSUMIF関数を組み合わせればすごく便利な計算ができます
②VLOOKUP関数の結果に四則演算を組み合わせれば簡易的な計算が可能です
この記事を書いているのはOffice歴約20年
現在、エステサロン経営をしながらITを使った現場のマネジメントをしています
「VLOOKUP関数の結果をスムースに合計する方法」に関して実体験に基づいて解説しています
今回の記事の内容を一緒にやってみたい場合は、ファイルをダウンロードしてください
目次を使って読みたい項目へ
VLOOKUP関数とSUMIF関数を組み合わせればすごく便利な計算ができます
VLOOKUP関数だけでは結果を合計することは難しいので、SUMIF関数も合わせて使うのが正解です
なぜなら、VLOOKUP関数が出来ることは「調べた結果を返すこと」だからです
実務でもよくあるケースが「請求書や販売実績の管理表など」調べた結果を自動で計算したい
こういった要望からVLOOKUP関数の結果を合計するにはどうすれば良いのか? という疑問が出てきますね
それでは、実例を使ってVLOOKUP関数とSUMIF関数を使った参照と合計の計算を自動化する方法について見ていきましょう
まず、2つのシートを用意します
1枚目のシートは「レンタルマスタ」・2枚目のシートは「レンタル記録一覧表」です
「レンタルマスタ」の内容はレンタルする商品の名前や金額を管理することが目的のマスタシートです
もう1つの「レンタル記録一覧表シート」は「いつ」「何が」「どれくらい」レンタルされたか? を管理するためのシートです
今回は総額とは別に「指定日での合計金額」と「指定項目(レンタル品)での合計額」を計算しています
こういったパターンで合計金額を計算する方法が知りたいケースは多々ありますね
それではこの「レンタル記録一覧表シート」の仕組みを簡単に整理しておきましょう
今回のポイントは①~③の部分です
①については後半で詳しく解説しますが、金額はマスタシートから自動的に取得しています
②は「A19のセルの日付」を基にレンタル日を見ていって一致した金額を合計しています
③は「B20のセルの番号」を基にレンタル日を見ていって一致した金額を合計しています
つまり、VLOOKUP関数だけではこんな風に複雑な計算は出来ないのでデータ取得と合計の方法は分けて考えましょう
では②の方法から詳しく解説していきます
E19のセルには「=SUMIF(A5:A17,A19,E5:E17)」という式が設定されています
SUMIF関数の内容を日本語にすると「=SUMIF(A5セル~A17セルの範囲で,A19の条件と合っていれば,E5セル~E17セルを合計してね)」という意味になります
要は「=SUMIF(調べたい範囲,調べたい条件,合計したい範囲)」とう使い方なので設定は簡単ですね
こうすれば、検索結果に合わせた合計金額を簡単に自動化することが出来ます
これで「2022/7/2」と一致した合計金額を計算することが出来ました
ポイントは「目的に合わせて関数を使い分ける」ことです
では、③の設定内容も見てみましょう
③の式は「=SUMIF(B5:B17,B20,E5:E17)」ですが②とほぼ一緒です
違いは、条件のセルが「B20のセル」に変わっただけです
これで管理番号が「19」の合計額を簡単に計算することが出来ます
分かってしまえばすごく簡単ですよね
一度で全て解決しようとせず関数を複数使った方が良いんだと思ってもらえればOKです
繰り返しますが、VLOOKUP関数だけでは結果を合計することは難しいので、SUMIF関数も合わせて使うのが正解です
よくある質問:1つの関数だけじゃ目的を実現できない時はどうすればいいの? 関数ってそういうことを自動化できるからすごいんじゃないの?
確かに関数は計算などを自動化するのに最適なのでこういった質問はよくあります
ただ、1つの関数が出来ることは1つまでと割り切って、結果をどうするか考えるのが最適解です
理由は、その方が応用が効くので色々な事に活用出来るからです
逆に様々なことが出来る関数があったとしても、結果はめちゃくちゃ面倒で難しく使いにくいモノになってしまいます
それよりもシンプルな結果を出してくれる関数を複数使い分けながら、目的に応じて組合せた方が簡単で融通が効きますよね
例えば「箸(はし)」は単純な道具ですが、挟む・切る・刺す・持ち上げるなど色々な使い方が出来ますが、これは発想次第です
つまり、関数の使い方は発想次第で箸のようにより便利になることを覚えておきましょう
では、具体的な関数の発想方法について少し触れてみましょう
今回の例では「E5~E17のセル」はVLOOKUP関数を使って自動的に金額を計算しています
VLOOKUP関数の役割は「検索したい内容に合っている場合その内容を反映させること」が目的です
そして「E18のセル」のSUM関数はセル範囲を合計すること目的です
こんな風に目的に合った関数を使い分けることが一番簡単で確実な方法です
関数のネストをさせるという方法もありますが、ネストは式が長くなって複雑になりすぎるというデメリットがあるのであまりオススメできません
なるべく適材適所の関数を使い分けることが重要です
繰り返しになりますが、1つの関数が出来ることは1つまでと割り切って、結果をどうするか考えるのが最適解です
VLOOKUP関数の結果に四則演算を組み合わせれば簡易的な計算が可能です
VLOOKUP関数の結果に四則演算を組合せることでネストや他の関数を使わなくてもいいケースもあります
理由は複雑な条件でなければ、発想を少し変えることで思い通りの計算をさせることが出来るからです
では、どんな使い方があるのか実際に見ていきましょう
VLOOKUP関数の結果を活かすための簡単で便利な方法は、こんな風にVLOOKUP関数の結果に個数を掛けることです
関数の内容を見てみましょう
「=VLOOKUP(B5,レンタルマスタ!$A$5:$C$23,3,0)*C5」
ポイントはこの「*C5」です
この使い方はVLOOKUP関数の結果に「個数」を掛けています
「管理番号15」の単価は「¥2,200」です
レンタル価格は「単価×個数=金額」ですよね
つまりこの式は「¥2,200という結果に7個を掛ける」ことで簡単な設定で合計金額を計算しているということです
順を追って説明してきましたが、検索結果を複雑な条件で計算したい時には2つ以上の関数を使うことがベストですが、「単価×数量=金額」のような比較的単純な計算であれば検索結果を有効に使って計算することが出来ます
ちょっとした工夫と発想をすることが出来れば、合計金額を簡単に計算することが出来るのでこの使い方を覚えておいて損はありませんよ
繰り返しになりますが、VLOOKUP関数の結果に四則演算を組合せることでネストや他の関数を使わなくてもいいケースもあります
オススメのExcel関数の解説書 5選
関数を本で学ぶ時は次に上げるものがオススメです
本を購入をオススメしている理由と各本の紹介に関して、下記の記事で詳しく解説しているので合わせて読んでみてください
コメントを残す