今回は、Wordの応用編第1弾です。
さて、本日のお題は、Wordで作るポップ作り完成版です。
いや、お前基礎編でポップ作り途中で投げたろ!! って思ってますか?
いいえ。投げてませんよ。
基礎編ではあえて突き放すことで、自分で考えて試行錯誤してもらうことが最終目標だったんです。
決して「うわっ。ヤベ飽きた!!」って思って投げた訳では、決して無い気がする!!
という訳で今回は応用編に移ったので、きっちり最後まで作っていっちゃいましょう。
ではでは、早速本編へ 行っきま~す!!
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背景に画像を配置したことで起こる問題を紐解こう
早速前回の作業の続きをしていきましょう。
その前に前回の続きのファイルを用意してあるので、必要な時はダウンロードして下さいね。
ちなみに今回の完成版もダウンロードできるので、完成版を見てから始めたい場合は、ダウンロードして下さいね。
まずは、背景になる適当なイラストをダウンロードして、POPに追加してみましょう。
イメージはこんな感じです。
今回は、キャンプ場のイラストを追加したんですが、文字やバーベキューイラストの後ろにある影響で、「白い枠」の形に隠れてなんだかおかしなことになっちゃってますね。
このまま「はい。完成」なんてことになったら、センス・ゼロ決定です。
まず、どうしてこんなことになってしまうのか原因を整理してみましょう。
画像の配置と構造をイメージしよう
Wordで画像を扱うときの注意点は、配置や構造がどうなっているのかイメージを掴んでおくことです。
言葉だけでは説明しづらいので図にしてみましょう。
まず、上図の左側を見ると「黒いWordという用紙」の上に「紫の背景になる画像」や「青いタイトル」などを上に重ねているということが分かりますか?
上図の右側をみると、「黒いWordという用紙」の上に背景画像やタイトルが乗っている形を把握してもらえるでしょうか。
つまり、画像の配置とは上にどんどん画像を載せているんだということをイメージ出来ればOKです。
ちなみに昔アニメーションづくりで使われていた「セル画」というものがありました。
セル画というのは、「透明なフィルム版に背景」を書きます。
その上にキャラクターなどのセル画を載せていってパシャッと写真を撮ります。
次のポーズのキャラクターを書いたセル画を載せ替えてまた写真を撮ります。
その写真をつなげて一定の速度で動かすと、あらビックリアニメーションの出来上がりです。
実は、Wordやその他のドローソフト(お絵かきソフト)もこのセル画と考え方は同じです。
一つ一つの画像をどんどん上に重ねていくことで一つの作品を作っています。
今回の場合は、POP作成ですね。
ここまで理解出来れば、後は簡単なんでが一つ気づくことが無いですか?
そう。実はさっきのセル画の話に出てきた「透明なフィルムシート」コレが一つの鍵です。
今回、そもそもPOPが上手く作れない原因って背景が白い枠で隠れちゃうことでしたよね。
じゃあ、この白い枠をどうにかすれば何とかなりそうですよね。
そこで次は、背景色の対策について触れていきましょう。
背景色と透過性(とうかせい)の調整をしよう
まず背景色とは、読んで字のごとく「背景の色」のことです。
こんな風にテキストボックスなどを追加すると、文字などの背景に白色が設定されています。
今回は、この背景色を「透明」にする方法と「透過性(とうかせい)」を調整して半透明にする方法を紹介します。
文字だけ見ると難しそうですが、操作は簡単です。
今回は、『家族のイラストの背景を透明』にして、『タイトルの背景を半透明』に設定してみましょう。
透明色の設定方法
まずは、家族のイラストの背景色を透明に変更しましょう。
①図ツールの「書式タブ」→調整グループにある「色」をクリックしましょう
②色の変更下にある「透明色を指定(S)」をクリックします。
③マウスカーソルの形が変わったら、イラストの「白い部分」をクリックします。
④背景色が透明になってテントのイラストが見えたらOKです。
ここで、1ポイントアドバイスです。
今回のような透過処理をする場合は、「GIF」または「PNG」形式のイラストが一番向いています。(文字は別)
どうしてかというと、例えば写真(JPEG形式)の透明化をしようとするとだいたい失敗するからです。
理由は、ファイル形式の向き不向きもあるんですが、もし木陰に立つ人物の背景を透明にしようとして、背景を透明にしようとすると、ギザギザした感じになって逆に汚くなってしまうからです。
つまり、イラストのように背景と人物がはっきりと境界線が引けるタイプでないと、人物と背景ってどこで分けて、何色を透明にすれば良いの? という判断がワードでは難しいからです。
簡単に言うと、イラストはOK・写真はNGと覚えてもらえれば、大丈夫です。
ファイル形式(拡張子)についてわからない時は、「意外と知らない拡張子はこれで分かる」を参考にしてみて下さいね。
半透明な色の設定方法
次はタイトルの背景を半透明にしてみましょう。
①描画ツールの「書式タブ」→図形のスタイルグループの「図形の塗りつぶし」の「塗りつぶしの色(M)…」をクリックしましょう。
②「透過性(I)」を「20%」に設定します。
③「OK」ボタンをクリックしましょう。
④半透明に設定出来たら、他のタイトル部分も同じ設定をしましょう。
半透明色の設定は以上です。
次は仕上げの「冒険王の証~君を待っている」の部分を作成していきます。
あらかじめ「宝の地図のイラスト」と「※参加者全員に素敵な宝箱プレゼント」という文字を追加しておきます。
地図や星型を挿入して完成させよう
最後の仕上げとして「宝の地図と星型」を挿入してPOPを完成させましょう。
①「挿入タブ」の「図グループ」→「図形」の中から「星型の12」をクリックしましょう
②色は黄色で「透過性」を40%に設定しましょう。
③文字を追加して星型を調節しましょう。
これで無事完成です。お疲れ様でした。
画像を扱う時は「文字列の折返し」と「前面へ移動」を正しく把握しよう
最後にイラストなどの画像の扱いのポイントについて知っておきましょう。
画像(イラストや写真)を挿入すると、Wordは自動的に画像と文字を同じ扱いをします。
要は、こんな感じですね。
こんな風に何も設定しなければ、テキスト(文字)のある場所でしか移動ができない状態になります。
でもPOPを作るならレイアウトは自由に配置したいということがほとんどでしょう。
じゃあ、どうしたらこの「条件縛り」を無視して自由に配置できるようになるのか?
答えは、「文字列の折返し」設定をすることです。
手っ取り早い方法は「前面」に設定すれば済みますね。
これでこのイラストは自由を手に入れました。
これでレイアウトは自由になったものの次の問題はイラスト同士の重なりです。
前面に設定するまでは同じですが、イラスト同士重ならないように配置するのは、デザイン的にも違和感が出てしまうので、どうしても重なりますよね。
じゃあ、そういう場合はどうするのか? やり方を整理してみましょう。
奥のイラストをクリックして「図ツール」の「書式タブ」→「前面へ移動」の▼をクリック→「最前面へ移動(R)」をクリックしましょう
無事に奥のイラストが一番手前に配置されました。
この「前面へ移動」の種類は3つあります。
- 前面へ移動(F)
- 最前面へ移動(R)
- テキストの前面へ移動(T)
以上です。
読んで字のごとくなんですが、1つ前に表示するのが① 全ての画像の前に表示するのが② テキスト(文字)の前に移動させたい場合は③ということですね。
この配置の順番をうまく利用することでPOPづくりはより簡単に作成できるのでぜひ抑えておきましょう。
もちろんその逆もあって「背面へ移動」という機能がありますが、「前面へ移動」機能と逆なだけで使い方は同じですよ。
「文字列の折返し」と「前面へ移動」機能を上手に使ってPOPを作ってみましょう。
まとめ
さて、今回はどうでしたか?
一回見放しておいて、あとで補足するというこのふざけた解説気に入っていただけましたか?
「んな訳無いだろ!!!」って聞こえてきそうですが、あえて聞かないフリをして今回の話をまとめていっちゃいます。
Wordはいろいろな文章を作るのに向いているんですが、どう使えばどんなものが作れるのか? これを分かっている人って結構貴重なんです。
ある程度Officeが使えるっていう人でも「Wordはちょっと……」とか「Excelだったら文章も作れるからExcelで良くない」なんていうパターンも
結構、嫌われ者なのか? と思うほどです。
ただ、ソフトは使い方とちょっとした知識の積み重ねでいくらでも便利に使えるんですよ。
しかも、玄人になればなるほど専門性の高い高価なソフトを使うことになったりするので、「いや、POPならイラレかフォトショで作りゃいいんじゃね?」みたいなことになるんですね。
私もこれらのソフトを使うし便利なソフトなのは重々分かっているんですが、果たしてそんな専用ソフトを使える人がどれくらいいるんでしょう?
ほとんど、いないですよね。
でもWordでPOPが作れれば、結構多くの人が作れますよね。
しかも、ちゃんとしたイラストや写真を使えばそれなりのPOPは作れちゃいます。
要はこんな使い方もできるんだと言うことを知ることと、いやWordってビジネス文章を作るソフトでいまいち使い方が分かりにくいんだよねという思い込みを捨てられれば、活きてくると思いますよ。
Wordを使ったPOPづくりを生かして、いろいろとチャレンジしてみましょう!!
それでは、また次回お会いしましょう。 グッバーイ!!!
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