今回の記事では
VLOOKUP関数の検索先が空白の時「0」が表示されてしまう
検索先が空白でも「0」を表示させないためにはどうすればいいの?
VLOOKUP関数の結果が「エラー」表示だと不安を与えてしまう
問題無いエラーの場合は何も表示しない方法って無いの?
こういった疑問に答えます
✔VLOOKUP関数の結果を空白にする方法のテーマ
①VLOOKUP関数の結果を「0」と表示させたく無いならIF関数との組み合わせが正解です
②VLOOKUP関数の結果で「エラー」を避けるにはIFERROR関数との組み合わせが正解です
この記事を書いているのはOffice歴約20年
現在、エステサロン経営をしながらITを使った現場のマネジメントをしています
「VLOOKUP関数の結果を空白にする方法」に関して実体験に基づいて解説しています
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目次を使って読みたい項目へ
VLOOKUP関数の結果を「0」と表示させたく無いならIF関数との組み合わせが正解です
VLOOKUP関数の結果を「0」ではなく「空白」と表示させたいならIF関数と組み合わせれば簡単です
理由はIF関数は使いやすく他の関数との組み合わせる場合にも活用出来るからです
今回は登山をする時に掛かる費用を自動的に表示したい場合を参考に見てみましょう
今回の場合「H2のセル」に「=VLOOKUP($A$2,$A$8:$H$17,8,0)」と設定しているので検索の動きとしてはこんな感じです
もし、VLOOKUP関数の基礎が分からない時は「VLOOKUP関数は使う場面と基本を押さえれば簡単」という記事で解説しているので読んでみて下さい
こんな風に検索先のセルが「空白」だった場合、検索結果は「0」と表示されてしまいます
これで問題無いなら良いですが「空白」ということは多くの場合はまだ調べている途中
もしくは、まだ未入力になっているだけっていうことが考えられますよね
つまり、費用は掛かる予定だけど結果は「¥0」つまり費用は掛からないようにも見えちゃいますよね
本当にやりたいことは、検索先が「空白」なら検索結果も「空白」と表示したい
この方が誤解を招かないし親切で分かりやすいですよね
じゃあどうすれば良いのか見てみましょう
結論は「=IF(VLOOKUP($A$2,$A$8:$H$17,8,0)=0,“”,VLOOKUP($A$2,$A$8:$H$17,8,0))」という式で解決出来ます
この式を日本語にすると「=IF(検索結果が「0」だったら,空白を表示して,そうじゃなければ検索結果を表示して))」こんな感じです
先にVLOOKUP関数の結果が「0」になるかどうかIF関数で判断して「空白」にするかそのまま表示させるかを決めています
これなら、検索先が空白でも検索結果は「空白」を表示出来ますね
繰り返しますが、VLOOKUP関数の結果を「0」ではなく「空白」と表示させたいならIF関数と組み合わせれば簡単です
VLOOKUP関数の検索結果をもっと簡単に空白表示するには「&””」を付ける
IF関数を使うと式が長くなります
ただ、「&””」を式に付けることで短くシンプルな式にすることが出来ます
なぜなら、VLOOKUP関数の後ろに「&””」を付けることで「空白という文字」に変換しているからです
それでは具体的な空白にする方法を見ていきましょう
こんな感じですごく短い式で同じ結果にすることが出来ます
関数の式は「=VLOOKUP($A$2,$A$8:$H$17,8,0)&””」となっていてVLOOKUP関数の後ろに「&””」を付けるだけです
すごく簡単ですが、特殊な方法なのでIF関数を使った方法を覚えられたら挑戦してみると良いですね
ちなみに、この方法は検索結果を「文字列(文字)」として取得して文字情報が無ければ「空白の文字を表示する」という仕組みになっています
これを他の番号で再現するとこんな感じです
こんな風に費用が「数字だけになって左詰めで表示」されていますよね
これは、検索先のセルには「数字だけが入力されていている」からです
Excelには「1234」という数字を「¥1,234」という円表示にしてくれる「表示形式」というものがあります
表示形式は基の値を変えず、表示する時だけ金額や日付に見えるようにしてくれる仕組みです
ただ、元の数字はそのままなので今回は「1234」という数字を「1234」という文字に変換しています
この話はややこしいので今は「そうなんだ」と思ってもらったら大丈夫です
また、この方法を使うと「表示される数字は表示形式を円表示にしても変わらない」ので注意して下さい
IF関数と組み合わせた方法なら、「空白と円表示」どちらにも対応出来るので目的によって使い分けるのがポイントです
繰り返しになりますが、IF関数を使うと式が長いなら「&””」で短くシンプルな式にすることが出来ます
VLOOKUP関数の結果で「エラー」を避けるにはIFERROR関数との組み合わせが正解です
VLOOKUP関数でエラー表示されてしまう場合は、IFERROR関数と組み合わせてエラーを非表示に出来ます
なぜならIFERROR関数は、チェック対象がエラーになった場合の分岐処理が出来る関数だからです
では実際にVLOOKUP関数でエラーが発生してしまう事例を見てみましょう
今回のVLOOKUP関数の内容は「=VLOOKUP($A$2,$A$8:$G$17,8,0)」です
検索範囲が「G列」までしか無いので検索範囲外の「8列目」を検索しようとしてエラーが表示されています
では、エラーを表示させないようにIFERROR関数を組み合わせて「エラー表示を空白」にしてみましょう
こんな風にエラーが空白に変わりました
式は「=IFERROR(VLOOKUP($A$2,$A$8:$G$17,8,0),“”)」なのですごくシンプルですね
こんな風にVLOOKUP関数をIFERROR関数でネストすれば、エラーが表示された場合は「空白」を表示するという事ができます
この式を日本語にしてみましょう「=もし(VLOOKUP関数の内容がエラーだったら,空白を表示してね)」という意味です
すごく分かりやすいですよね
もし、エラーじゃなければVLOOKUP関数の結果をちゃんと表示してくれるのですごく便利です
注意点としてこの方法を使えば、エラーは空白で表示できますがエラーが表示されないことで、本当に間違った設定を見逃してしまう事があるので注意が必要です
繰り返しになりますが、VLOOKUP関数でエラー表示されてしまう場合は、IFERROR関数と組み合わせてエラーを非表示に出来ます
VLOOKUP関数の結果が空白でもエラーでも空白を表示するには2通りのやり方があります
空白でもエラーでも対応出来て通常表示させるためには複雑なネストが必要です
理由はエラーチェックや空白チェックをVLOOKUP関数の結果を見て判断するためです
これから紹介する方法は
「空白とエラーでは空白を表示して、何も問題が無い場合は通常通り表示する方法」になるので実例を見てみましょう
結果はこんな風に非常に複雑になります
もっと良いやり方もあると思いますが、この方法であれば2パターンに対応した空白表示ができて、正常な結果も問題なく表示出来ます
詳しい説明は割愛しますが、実際の式を見てみましょう
「=IF(ISERROR(VLOOKUP($A$2,$A$8:$H$17,8,0))=TRUE,””,IF(VLOOKUP($A$2,$A$8:$H$17,8,0)=””,””,VLOOKUP($A$2,$A$8:$H$17,8,0)))」
ざっくり言うと「エラーの場合と検索結果が0の場合」は「空白」を表示してそうでなければVLOOKUP関数の結果を表示するという方法です
ただ、この方法はオススメできないので他の方法を検討する必要がありますね
もう一つの方法はすごく簡単です
では、実際に設定内容を見てみましょう
こんな風にすごくシンプルで両方の問題をサクッと解決してくれます
式はこんな感じです「=IFERROR(VLOOKUP(A2,A8:H17,8,0)&””,””)」
空白の場合とエラーになる場合をくっつけた式になります
但し、準備費用を表示したい場合は文字になってしまうので、それでも問題ない場合はこちらを使いましょう
VLOOKUP関数を使っても複雑になりすぎる場合は他の方法も検討してみましょう
繰り返しになりますが、空白でもエラーでも対応出来て通常表示させるためには複雑なネストが必要です
オススメのExcel関数の解説書 5選
関数を本で学ぶ時は次に上げるものがオススメです
本を購入をオススメしている理由と各本の紹介に関して、下記の記事で詳しく解説しているので合わせて読んでみてください
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