今回は千葉県の南房総市にある「烏場山(からすばやま)」に行ってきました
烏場山は標高(海抜)266mの山で「新日本百名山」の一つになっています
登山というよりは、ハイキングを楽しむと言った方がしっくり来るルートでした
標高も300mない山なので険しい山道を登っていくというより、長めのハイキングコースをといった感じです
ただ、それなりに道のりは長かったのですごく楽しめました
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片道2時間を掛けて花嫁ルートから花婿ルートへ
今回の登山ルートは烏場山の山頂を目指して花嫁(はなよめ)ルートを登って花婿(はなむこ)ルートで下山してくる計画です
私は千葉県の市川市に住んでいるんですが、意外とココまで距離があって高速道路を使っても片道2時間掛かりました
千葉って意外と広いんです 笑
今回のルートはこんな感じで「ぐる~~っ」と長めのコースを歩いていきます
烏場山 / ツルトロさんの烏場山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
烏場山には花嫁と花婿という街道(ルート)があるんですが、どうにも昔このルートを通って隣町まで花嫁さんが嫁ぐために通ったという伝承からこういう名前が付いたそうです
また、南房総市は比較的温暖なので花の産地としても栄えています
烏場山も春になると桜などの花が咲いてキレイなことも魅力とのことです
私も3月の半ばに行ったので花も見られるかな? と思っていたんですが、まだ桜が3分咲きだったので少し早かったですが、それなりにきれいだったので満開の時期はもっとキレイなんだろうなと感じました
行ってみて思ったことは、多少体力があればきつい登りが続く訳ではないのでハイキングや低山を楽しみたい人にはすごくオススメのコースです
ハイキング装備でも十分に自然が楽しめる
烏場山の登山口までは車で行くことも出来ますが、登山口近くはすごく道が狭くなるのでゆっくり進みましょう
道を進んでいくとこんな風に花嫁街道を示す看板が見えてくるのでその前にある広い場所に着けば目的地です
ただ、その奥にも道が続いていますが登山道でもないし、駐車場がある訳でも無いので邪魔にならない場所に駐車させてもらいました
この場所には「バイオトイレ」という微生物が排泄物を分解してくれるエコなトイレが設置されています
登山道の正面にトイレが用意されているので先に済ませておくのをオススメします
このトイレはいわゆる「ボットン型」ですごくキレイとは言えないですが、嫌なニオイをほとんど抑えられているので比較的快適に利用できます
本当に微生物は偉大ですね
登山の準備が済んだら早速「花嫁街道」から登山開始です
街道入口はヤブの間に道があるのでぐんぐん進んでいきましょう
写真では光の加減で文字が見えませんが、入口はすごく分かりやすいので迷わず進めます
登山道は緩やかな林道といった感じで整備されていてすごく歩きやすいです
また、ちゃんとした登山道と言った感じになっているので頑張って進んでいきましょう
少し登っていくと登山道が崩れているので迂回路として右側のちょっと急になっている斜面の道を進むことになります
千葉県の他の山、特に南総エリアは以前の大規模な台風被害の影響で登山道が崩れていたり、大きな木が倒れていたり、通行止めになっていいたりするのでなかなか復旧するのには時間が掛かりそうです
私もできる限り登山をした場所でじゃまになるような物は端に避けたりしていますが、安全に作業出来る範囲で良いので登山者みんなが少しずつ整備したら、行政だけに頼ること無く快適な登山道に出来るんじゃないかなと感じました
あとは整備された登山道を進んでいくだけです
しばらくはこんな風に横木で階段状にしてくれている道を進むことが出来ます
こういう道を進んでいると自然に包まれながら快適に歩くことが出来るので本当にありがたいです
この日は陽気がよく「うぐいす」がうるさいくらいよく鳴いていましたが鳴き声はキレイでしたよ
各展望台を通過しながら色々なスポットを巡ろう
花嫁街道は展望土台を始め色々なスポットが出てきます
ただ、名前があっても正直良くわからないポイントも多いのですが、街道から外れていないよというのが分かるので安心は出来ます
しばらく進むと「第一展望台」に到着です
ただ、この案内板の右側は開けているんですが、残念ながら展望という名前ですが見えるのは木々だけです
もう少し整備する必要がありそうですが、ルート確認の第一ポイントとしては分かりやすいです
第一展望台から500mほど進むと「第二展望台」です
この展望台は見晴らしがよく、街並みや花畑など南房総市の風景が見えるので休憩ポイントにちょうどいい感じです
ココをすぎると次のスポットは径文石(けいじょういし?)です
径文石までのコースにはこんな風に丸太で橋を組んでくれています
結構急な斜面が右側にあるので意外とヒヤヒヤしますよ
木を横倒しにして作ってくれているのでしなりがあって揺れるので意外とスリルがあります
第二展望台からしばらく進むと「径文石」です
ただ、その石がどれを指しているのか今は分からない状態でした
どうにも昔、梵字(ぼんじ)などで岩に文字が書かれていたそうですが、風化していることもあり今は無くなってしまったようです
また、木の下の岩のことかな? ともお思いましたが現在では割れて崩れてしまっています
次に向かうスポットは「じがい水」という場所なのでどんどん進んでいきましょう
じがい水までのルートでは、一部こんな風に橋が老朽化して危険を知らせてくれています
烏場山のルートは意外とこんな風に橋を掛けてくれてるポイントも多いので安全で快適に進むことが出来ます
600mほど進むと「じがい水」ですね
ただ、このスポットには水らしい物は何もありませんでした
看板も新しかったのでちょっと期待したんですが、特に説明書きもなかったので「駒返し(こまがえし)」まで進みます
駒返しの途中にはこんな風に「五十蔵口(ごじゅうくらぐち?)」と「くすの木」の案内が出てきますが、残念ながら土砂崩れなどの影響で立入禁止になっていました
他のルートが有るのかも知れませんが、ちょっと分からない感じでしたね
すぐ近くに「駒返し」があります
ただ、名前はありますが周りには何も無く急な坂が続くわけでも無いので中継地点といった感じです
駒返しから少し進むと「見晴台」に到着します
その名の通り見晴らしが良いので景色を眺めながら休憩をとってもいいですね
こんな風にいくつもベンチが用意されて、広々と使えるので気持ちが良いです
また、近くにはバイオトイレも用意されているので手洗い休憩などをとるのに最適ですね
ここまで来れば山頂はもうちょっとです
花嫁街道を進んで山頂経由で花婿ルートへ
休憩を済ませたらいよいよ山頂も近いのでもう少し進んでいきましょう
少し進むと分岐地点とぶつかります
さっき途中で案内が出ていた「五十蔵」の案内板なので「駒返し」を経由しない場合は直接この道に合流出来るのかも知れません
分岐地点から少し進むと「烏場山山頂」への案内版が出てきます
階段を上がればもう少しなので登っちゃいましょう
ここが山頂ゴールです
ここには千葉の色々な山の案内があります
また、花嫁と花婿の名前だけあって男女の縁結びの石像もありました
烏場山は「海抜(標高)266m」の低い山です
「新日本百名山」に選ばれていますが、確かにルートとしてはすごく良かったです
そして「黒滝(くろたき)」という滝も反対側にあるのですごく良いところなのは間違いなしです
では、帰りは黒滝を目指して「花婿街道」を進んで下山しましょう
花婿ルートも整備されているので安心してスタスタと進んでいけます
どちらのルートも迷うことが無く進めるのは本当にありがたいですね
それなりに距離はありますが、特に急な道のりでも無いので気軽に進んでいけますよ
途中、特に案内などはなかったですが個人的に気になったのがこの木ですね
すごい生え方をしていて四方八方に枝を伸ばしていて驚きました
周りの木はこんな成長の仕方はしていなかったので「千手の木」みたいな名前を着けても面白いかも知れません
下山途中に出てくるのがこの「旧烏羽展望台」です名前の通り展望出来るようになっていますが、あまり整備されていないようで視野は少し狭いですが、見渡すことは出来ますね
また、烏場山と書かれた看板が指しているのは山頂のことのようです
花嫁側にもこの案内はあったんですが、意外とどこを指しているのか分からないです 笑
旧展望台から進んでくると開けた場所に出ます
ここは見晴台のようでちょっとした景色と休憩にはいい場所です
見晴らしはあまりききませんが、ちょっと休むには最適ですね
下っていく途中で小さな祠(ほこら)を見つけました
特に説明書きは無かったですが、山の神様を祀って(まつって)いるのだと思います
花婿街道を通って下山してくると「花口広場」に到着です
これで山道はほぼ終了です
ただ、残念だっとのはこの「黒滝」です
本当はこの下のルートを進むはずだったんですが、施設の老朽化のため立ち入り禁止になっていました
すごくいい場所のようなのでぜひ復旧工事をお願いしたいです
こんな風に風情のある橋も掛かっていて素晴らしい場所です
また、桜の木も多かったのでもう少しだけ時期がずれていれば桜でもっとキレイな場所なんだと想像できました
私はここで食事をしましたが、自然豊かで広々としている場所なのでオススメです
近くの桜はこんな感じで3部咲といった感じです
「ソメイヨシノ」のようでしたが、結構キレイでした
また、帰りのルートでは「はなその広場」という場所もあり「ジップラインやブランコ」などの設備がありましたが、あまり整備はされていない感じでした
それに黒滝へはこちらから行けるようなので見に行っても良いですね
最後は花嫁ルートと合流しているので、道なりに進めば同じ場所にたどり着きますよ
今回は、春の千葉低山周遊ルートの紹介でした
最後まで読んでいただきありがとうございます
いよいよ暖かくなってきたので、これからも色々な山の登山を楽しんでいきたいと思います
それでは、次回またお会いしましょう 元気でな!!!
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