今回は無料で使えるパーティション管理ソフトの紹介です
パーティション管理なんて言われてもピンときませんよね
「パーティション」とは、「仕切り」のことで「パーテーション」と意味は同じです
「パーテーション」で部屋を仕切ってスペースを分けるのと一緒で「パーティション」を管理するとはデータの領域を区分けすることを言います
文字だけでは分かりづらいので、パーティション管理のメリットを含め使い方について解説していきます
それでは、さっそく本編へ行ってみよう!!!
目次を使って読みたい項目へ
パーティションの意味とメリット
まず、パーティションとは
パーティションとは、区画、分割(する)、区分、分配(する)、衝立、仕切り、隔壁などの意味を持つ英単語。コンピュータのストレージ(外部記憶装置)の内部を複数の独立した区画に分割すること、および分割された区画のことをパーティションという。一般の外来語としては部屋を仕切る間仕切りや衝立のことを指すことが多い。
IT用語辞典 e-Wrods 様より引用
つまりHDD(ハードディスク)やSSDの保存エリアを分割することを言います
図にするとこんな感じです
こんな風にCドライブという一つの部屋を分割することを「パーティションの分割」と言います
またパーティションは分割もできれば結合もできるので元の状態に戻すこともできます
部屋というよりは「仕切り箱」のように無駄がないように仕切ったり、広く使いたければ仕切りをとって使える箱の方が、イメージと合っているかもしれませんね。
よくある質問:わざわざパーティションを分割すことに何の意味があるの?
パーティションを分割する意味が分からないという質問は結構多いです
だってパーティションを分割しなくてもパソコンは普通に使えるので特に必要性を感じないですよね
確かにプライベートで日常的に使っていて困ることはそうそうありません
例えば、ネットサーフィンのように色々なサイトを見たり動画を視聴するだけに使っていて
いつパソコンが不調になってもOKな状態であれば、パーティションの管理はしなくても大丈夫です
ただ、こんなケースはどうでしょうか
- 動画づくりが趣味でたくさんの動画ファイルをパソコンに保存している
- テレワークで仕事をしていて重要なファイルをパソコンに保存している
- 好きな音楽ファイルをたくさんパソコンに保存している
こんな場合にパーティションの分割は力を発揮します
なぜなら、パーティションを分割することで「OSとその他のデータを分けることができるから」です
パソコンのトラブルは色々ありますが、その一つにOSのトラブルでパソコンをリカバリーしなければいけないというケースがあります
リカバリーとは「復旧」という意味でOSを初期化して、最初から設定し直さなければいけないケースです
このトラブルが起こった場合、パーティションの分割をして「Dドライブなど」にデータを保存しておけばOSのリカバリーをしたとしてもデータは別のパーティションにあるので影響されません
つまり、データのバックアップという意味でもパーティションの分割をする意味があります
また、ランサムウェアやその他のウィルス被害でパソコンをリカバリーしなければいけないなど、特に仕事面に関わる場合はパーティション管理はしておいて損は無いですよ
また、パーティションの分割の活用法として家族で同じパソコンを使っていたり、音楽や動画ファイルがたくさんある時にも重宝します
例えば「Dドライブ」はお父さん「Eドライブ」はお母さん「Fドライブ」はお子さん用とか
「Dドライブ」には動画ファイル「Eドライブ」には音楽ファイルを入れるなどの使い方もできます
パーティションを分割していてもHDDやSSDが物理的に故障してしまったり、その他の理由でデータの復旧が難しい場合もあります
バックアップを取るときは他のHDDやクラウドサービスにデータを保管するなど、2重3重に対策することも大切です
MiniTool Partition Wizardをセットアップしよう
それでは、さっそっくパーティションの管理をしてみましょう
今回はパーティションの分割・結合・サイズ変更について解説していきます
パーティション管理はWindowsの標準機能でも出来ますが、仕事以外パソコンを触る機会が無い方にとっては少しハードルが高いです
そこで今回は、パソコンに詳しくなくても簡単で分かりやすくしかも無料でパーティション管理ができるソフトをご紹介します
それが、MiniTool社が提供している「Partition Wizard(パーティション・ウィザード)」という商品です
「Partition Wizard」は簡単な操作でパーティション管理が出来てお金も掛からないのでおススメです
ではさっそくインストールから始めていきましょう
まずはMiniTool社の公式サイトからソフトをダウンロードしましょう
下のリンクをクリックします
MiniTool Partition Wizard 公式ダウンロードサイト
サイトが開いたら「ダウンロード」ボタンをクリック
右上の「ダウンロード」ボタンをクリックします
ダウンロードフォルダに「pw1206-free-online」というファイルが保存されるので開きましょう
セットアップダイアログが表示されるので「OK」ボタンをクリック
「MiniTool ShadowMaker Free」は別のソフトなのでチェックを外し「次へ」ボタンをクリック
インストール先が自動的に指定されるので「次へ」ボタンをクリック
インストールが自動で進むのでしばらく待ちましょう
インストールが完了したら「完了」ボタンをクリック
自動的に「MiniTool Partition Wizard」が起動するので右下のメッセージは「今後、このメッセージは表示しません」にチェックを入れて「×」ボタンで閉じましょう
画面下の「ディスク1」の「C(NTFS)」と書いてある部分が今回のパーティションの管理対象です
セットアップの作業はココまでです
ちなみに「ディスク2」はUSBフラッシュメモリを自動で認識しています
パーティションの分割をしてみよう
まずは、パーティションの分割から始めましょう
今回Windows(Cドライブ)がインストールされているのはSSDになります
作業の前に何もしていない状態のCドライブをエクスプローラーで見てみましょう
ローカルディスク(C:)が今回分割する対象です
このドライブを「MiniTool Partition Wizard」を使って分割してみましょう
「MiniTool Partition Wizard」の画面に戻ります
もし、ソフトを閉じていたらもう一度起動しましょう
今回はCドライブを分割したいので「C:Windows(NTFS)」と書いてある部分をクリックします
※今回の作業は2台目のパソコンを使って作業していますが理由は最後にお話します
左のメニューから「パーティションの分割をクリック」
容量を「スライダーを動かす」か「数字を直接入力」して「OK」ボタンをクリック
他のアプリケーションはすべて終了するように進められるので「MiniTool Partition Wizard」以外のソフトは終了させておきましょう
「Cドライブ」はOSがインストールされているのでパーティションの分割には再起動が必要になります
再起動すると作成中のファイルなどが消えてしまうこともあるので必ず他のソフトは終了しておきましょう
「今すぐ再起動」ボタンをクリック
このボタンを押すとパソコンが再起動されます
但し、通常の再起動と違ってパーティション分割の作業画面が表示されてしばらく待つことになります
慣れない「真っ黒な画面に文字が表示」されますが、そのまま通常通り再起動するまで待ちましょう
慌てて電源などを落とすとトラブルの原因になるので落ち着くことが大切です
問題なく再起動ができると無事パーティションが分割されています
パソコン側から確認するために「ディスクの管理」画面を見てみると「CとD」のエリアが出来上がります
コレで無事にパーティションの分割が終了しました
「MiniTool Partition Wizard」でもちゃんと分割出来ていれば成功です
今回2台目のパソコンに切り替えた理由を説明します
1台目のパソコンでは何度か同じことをしましたが何度やっても失敗しました
再起動するも途中でWindowsがエラーを起こして復元→Windowsがリセットされてしまいました
私のように自分でOSのインストールなどをしている場合は失敗することもあるので必ずバックアップはとっておきましょう
パーティションのサイズを変更しよう
次はパーティションのサイズを変更してみましょう
但し、この方法は1度失敗しています(普通は何も問題有りません)
なぜか未使用の領域を作ると「Dドライブ」のドライブレターが消えてしまい
この状態だと失敗してしまいました
ただ、もう一度ドライブレターを付けること(コンピュータでDドライブが見える状態)にすることでサイズの変更が出来たのでもし、同じ現象が起こってしまったらドライブレターを設定してみましょう
まず「Cドライブ」を選択します
「パーティション移動/サイズ変更」をクリック
調整バーなどでサイズを調整したら「OK」ボタンをクリック
「未割り当て領域」が出来るので「Dドライブ」をクリックして「パーティション移動/サイズ変更」をクリック
「Dドライブの領域」を「未割り当て」のサイズいっぱいに広げます
サイズを調整したら「OK」ボタンをクリック
作業の準備ができたら「適用」ボタンをクリック
※再起動することになりますが、この先は分割の作業と同じです
「はい」ボタンをクリック
「今すぐ再起動」ボタンをクリック
これで「Cドライブ」の容量を減らして「Dドライブ」の容量を増やすことが出来ました
これでパーティションのサイズ変更は終わりです
パーティションの結合をしよう
最後にパーティションの結合をしましょう
今回は「Cドライブ」と「Dドライブ」を結合して元のサイズに戻してみます
また、「CとDドライブがくっつくと保存していたファイルはどうなるのか?」ということも一緒に検証してみましょう
作業前にDドライブに「Dドライブに保存したファイル.txt」というファイルを1つ保存します
このあとにCドライブと結合したら保存したファイルはどうなるのか合わせて見てみましょう
「MiniTool Partition Wizard」に戻って作業開始です
今回はCドライブを元にDドライブを結合するのでCドライブを選択しておきます
「パーティション結合」をクリック
Cドライブが選択されていることを確認したら「次へ」ボタンをクリック
結合するパーティションを指定するように指示されるのでDドライブをクリックしたら
「完了」ボタンをクリック
「適用」ボタンをクリック
「はい」ボタンをクリック
「今すぐ再起動」ボタンをクリック
再起動すると無事作業は完了です
最後にCドライブを開いていみると「結合されたパーティションの内容」というフォルダが自動的に作られています
このフォルダを見てみましょう
最初にDドライブに保存した「Dドライブに保存したファイル.txt」というファイルが保存されています
つまり、パーティションを結合すると結合先のファイルをちゃんと保存してくれているということですね
念のためにファイルのバックアップは作業前にしっかりしておきましょう
まとめ
さて、今回のお話はいかがでしたでしょうか
パーティションを管理することのメリットは伝わりましたか?
やらないといけない作業ではありませんが、リスク管理という面でもやっておいて損はないと思います
「MiniTool Partition Wizard」は見た目がシンプルで分かりやすく簡単に操作出来ます
パソコンに詳しくなくても無料のソフトをダウンロードすれば気軽にチャレンジ出来るので興味が出たら試してみて下さいね
それでは次回のお話でまたお会いしましょう
またね~~~!!!!!
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