今回は、自作PC第4弾「拡張編」です。
後編で紹介した「配置図」の詳しい作り方を見ていきましょう。
パソコンの自作でもその他のDIYでも、モノづくりには設計図があった方が便利ですよね。
手書きでも、もちろん良いんですが今回はExcelを使って設計図を作ってましょう。
設計図と言っても、今回は「部品の配置図」と言ったほうが良いですね。
今回のポイントは、いわゆる「Excel方眼紙」というものをベースにして作っていきます。
Excel方眼紙というのは、セルの大きさを調整することでまるで方眼紙のように見えることから、そう呼ばれています。
ただ、Excel方眼紙は、実務には向いていません。
なぜなら、Excelの本来の使い方は表計算だからです。
方眼紙くらいの小さなセルにしてしまうと計算式や計算結果などが表示しきれないですし、セルの結合を頻繁にしたり、どのセルに何が入力されているのか訳が分からなくなってしまいます。
ということで、今回はExcelの特別な使い方になります。
でも、そうしてExcelでわざわざ配置図を作る必要があるんでしょうか?
Excelで作るメリットは、次のようなものがあります。
- Excelを使うので他のソフトを使う必要が無い。
- 普段使っている基本的な機能だけで配置図が作れちゃう
- 遊び感覚で出来るので楽しみながらExcelの使い方を覚えられる
- 最初から使い方を覚える必要が無い
- 余計な費用が掛からない
それでは早速、基本知識だけでサクッと出来ちゃう「Excel方眼紙」作り方を早速見ていきましょう!!
目次を使って読みたい項目へ
Step1 Excelを方眼紙にしてみよう。
今回は、【超簡易的な自作パソコン組み合わせシミュレーター】をダウンロードしてもらうか、最初から一緒に作ってみましょう。
まずは、シートの左上の「▼」マーク部分をクリックしましょう。
ココをクリックすると、シート全てを選択出来ます。
次に「A列」の上で右クリックをします。
間違えて左クリックはしないように注意です。
間違えてしまったら、もう一度「▼」マークの部分をクリックしてやり直せば大丈夫ですよ。
表示されたショートカットメニューの下から3番目の「列の幅(W)…」をクリックします。
「列の幅」ダイアログが表示されたら、テキストボックスの数字を修正します。
列の幅のテキストボックスに「1.25」と入力して「OK」ボタンを押します。
続けて「行の上で右クリック」しましょう。
表示されたショートカットメニューの下から3番目の「行の高さ(R)…」をクリックします。
行の高さダイアログが表示されたら、テキストボックスの中に「11.25」と入力して「OK」ボタンをクリックしましょう。
これでExcel方眼紙の完成です。
めっちゃ簡単ですね。説明がいらないくらいです。
あとは、適当なセルをクリックしておきましょう。
Step2 正面図と側面図を作ってみよう。
まずは正面からの図。そのままですが「正面図」を作りましょう。
今回は単純に10cmの立方体を基に作ってみましょう。10cmサイズのサイコロを基にすると思うと分かりやすいですね。
「1セル=1cm」ということにして作業開始です。
正面図は、縦10cm×横10cmの四角形を書けば良いですね。
ココで重要なポイントです。
基本的な作り方は、セルをドラッグして背景の色を変えるだけですが、ドラッグをして手を離す前に「名前ボックス」をよく見ましょう。
名前ボックスとは、シートのすぐ左上の「▼」マークがあるテキストボックスの部分です。
そこには、「10R×1C」と表示されていますよね。
この数字と英語には意味があります。分かってしまえば凄く単純です。
前半の「10R」とは、『10Rows(10行)』という意味です。
後半の「1C」とは、『1Colms(1列)』という意味です。
つまり、「前半×後半」で『10行1列の範囲を選んでいますよ』という意味です。
そのままドラッグして右に動かすと、「名前ボックス」に「10R×10C」になったら手を離しましょう。
どうです?上手くいきました?
でも、どうして名前ボックスを見たか分かりますか?
答えは、セルをよく見てみると分かります。
ドラッグを始めたセルは、「C7のセル」ですよね。
ココから10×10のセルを選ぼうと思うと、そこから1・2・3・4….みたいに数えてドラッグするのってとっても大変じゃないですか?
列なんて、Cが1列目だから10列目は、C・D・E・F….みたいに数えてドラッグするのってとっても面倒ですよね。
私だったら何がなんだか訳わからなくなって、頭が爆発しちゃいます。
そうなる前に簡単なのでマスターしちゃいましょう。
次は、セルに好きな色を塗りましょう。
あとは、横からの図つまり、側面図も同じ要領で作りましょう。
色は変えておくと便利ですね。
これで、基本になる正面と側面の図は完成です。
今回のようにパソコンの組立図を作る時は、実際の寸法と合わせて作ってみましょう。
Step3 展開図を作ってみよう。
今回は、立方体の展開図を作ってみましょう。
要は小学校とかでやったサイコロを切り開いた図を作れば良いですね。
まずは、正面図をコピーします。
方法は、正面図の範囲をコピーして好きなところに貼り付ける
これだけです。簡単ですね。
次にセル範囲に境界線を引きましょう。
方法は、セルの範囲を選択しておいて「右クリック」→「セルの書式設定」→「罫線タブ」で種類と太さ・色を選択して「外枠」をクリックしましょう。
「OK」ボタンを押せば終わりです。
あとは、同じ要領で展開図を作成しましょう。
ココで余裕があれば、チャレンジしてもらいたいことが一つあります。
それは、マウスポインターの形を意識すれば、コピペするよりももっと早く展開図を作れちゃう技です。
やり方は、簡単です。
- 移動やコピーをしたい図の範囲を選択します。
- 下図のように選択範囲の端にカーソルを持っていくと「マウスカーソルに十字の矢印」がつくので、そのまま移動したいところにドラッグして離すと移動します。
- 同じ要領で「Ctrl」キーを一緒に押すと選択範囲をコピーすることが出来ます。
この要領で移動やコピーをすると作業がはかどるので、余裕があればチャレンジしてみましょう。
Step4 サイズを表現してみよう
最後は、サイズを表示しておきましょう。
あとから見直した時にサイズがひと目で分からないと、あとあと困りますよね。
そんな時は、図形の挿入をすれば解決です。
まずは、「挿入タブ」→「図形」→「円弧」という図形を選びましょう。
ちょっと扱いが難しい図形なので、苦手であれば「大かっこや中かっこ」でも大丈夫です。
円弧は、まず適当な長さにして置いておきます。
「黄色い丸いマーク」が表示されるので、真ん中の黄色いマークを下に引っ張ると「大きいカッコ」のような形になります。
「色や太さ」は自由に決めましょう。
正面図などの横や下に「色とサイズ」を整えて置いておけばOKです。
仕上げに長さを書き残したいので、横書きのテキストボックスを挿入しましょう。
「挿入タブ」→「図形」→「テキストボックス」(横書き)の順でテキストボックスを挿入しましょう。
サイズを入力して背景色やサイズを調整しましょう。
今回入力する文字は「10cm」ですね。
出来上がったテキストボックスを円弧の上に重ねれば、それっぽく見えるでしょ。
あとは、他の図にも同じように配置してあげれば完成です。
どうでしたか?
基本さえ抑えてしまえば簡単でしょ。
慣れてしまえば、ちゃちゃっと作れるのでExcelにちょっと慣れたいな。と思ったら試してみましょう!!
今回の「まとめ」と「おまけ」
自作パソコンづくりシリーズはいかがでしたか?
モノづくりや、自作はたまにやってみると発見することも多く発想力も磨かれます。
そして、Excelも使い方次第で色々なことが出来るということを分かってもらえたでしょうか?
たまには手の動かし方を変えてみると、新しい発見もできます。
自作パソコンの良いところは、パーツがトラブルを起こしてしまっても自分で交換できたり、カスタマイズすることでもっと快適なパソコンライフを送りことが出来ることです。
私も、今回作ったパソコンにはすごく満足していて、仕事をしていてもとっても楽しいですよ。
少しでも興味がでたら、是非チャレンジしてみて下さいね。
今回は、おまけを用意しました。
パソコンライフやパソコンでの仕事を快適にしてくれるアイテムの紹介です。
ちょっと値段が高めのアイテムなので、もし興味があれば、参考にしてみて下さいね。
No.1 高級キーボード
型番:SJ38D0 Realforce 108US
URL:http://www.realforce.co.jp/products/108US_SJ38D0/
参考価格:¥18,707
購入元:ムラウチドットコム
「東プレ株式会社様」のリアルフォースシリーズのキーボードです。
プログラマーさんなど、入力作業を職業とされている方から絶賛されている商品です。
今回は、キーが凄く軽く入力が出来る白色の「THEキーボード」という作りのこちらのキーボードを選びました。
使用感ですが、凄くキーが軽いのでサクサク入力できます。テンキーや日本語配列など昔のデスクトップについてくるキーボードそのものといった感じです。(色は薄灰色です)
私は普段パンタグラフ式の薄いキータイプのキーボードを使っているので、最初見た時はうちづらそうだなと思ったんですがさすが高級品というだけあってサクサク入力はできます。
ただし、私の場合は薄いキーに慣れているので、リストレストも一緒に購入することをオススメします。
No2 ワイヤレス・エルゴノミクス・マウス
型番:MX2100sGR MX Master 2S
URL:https://www.logicool.co.jp/ja-jp/product/mx-master-2s-flow
参考価格:¥9,258
購入元:Amazon
「ロジクール様」から発売されている高級マウスです。
エルゴノミクスと呼ばれる人間工学に基づいたデザインのワイヤレスマウスです。
一言で言うとカッコいいです。大きさは大きめなので女性には大きいかもしれませんが、手にしっくりと馴染むので凄く使いやすいです。
値段が張るので購入をためらうと思いますが、キーボードの次によく使うアイテムなので思い切って買ってみても後悔はしないで済みますよ。
No3 低反発マウスパッド
型番:MP-095BK
URL:http://www2.elecom.co.jp/products/MP-095BK.html
参考価格:¥610
購入元:Amazon
「エレコム様」が販売しているマウスパッドです。 適度に柔らかいので使っていて気持ちが良いです。
リストレスト一体型なので手首が楽です。
少し高いですが、長時間パソコンを利用する方にはオススメです。
No4 低反発リストレスト
型番:MOH-012BK
URL:http://www2.elecom.co.jp/products/MOH-012BK.html
参考価格:¥980
購入元:ヤマダ電機
キーボード前に置くリストレストです。
マウスパッドと同じシリーズで、使いやすさはいい感じです。
キーボードを使う時にあるとすごく楽です。マウスパッドと同じで裏側に滑り止め加工がされているので、ずれなくて良いですね。
No5 姿勢矯正アイテム
型番:バックジョイ リリーフ グリップ ミニ ブラック
URL:http://shop.backjoy-jp.com/?pid=93902824
参考価格:¥6,804
購入元:オートバックス
正しい姿勢を保ってくれるアイテムです。
デスクワークや車の運転が多いので、どうしても姿勢が崩れて負担が掛かることがありますが、コレを使うと自然と姿勢を保ってくれる優れものです。
あぐらを書いても、床に直接座ってもジャマにならないデザインなので、意外と重宝します。
最初は、プラスチック部分が硬いので足が痛くなることもりますが、使っているうちにだんだんフィットしてくるので、試してみてもいいと思いますよ。
以上。自作パソコンシリーズ完結です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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それではまたお会いしましょう。 さらばだ!!
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